@niftyへのアクセス

 @niftyは2006年3月31日をもって、旧来のパソコン通信サービスの提供を終了しています。以下の方法は現在ほとんどが使用できません。今後は通常のプロバイダとしてのご利用をお願いします。(22 Sep 2007)

 @niftyへのアクセスはいろいろな方法があるので、この辺りでちょっとまとめておくことにします。ただし、ここで述べている方法の中にはアット・ニフティ(旧ニフティサーブ)会員資格を持っている方のみ利用可能なものも含まれていますのでご注意下さい。その他の資格の@nifty会員の方は@niftyインターウェイ(とNNTPもかな?)が会議室の巡回に利用できる方法となります。旧InfoWeb会員の方は会員種別変更はできません。詳しくは@niftyサイト内の会員種別についてをご覧ください。

 簡単にまとめると、回線的にはアナログ・ISDN・TCP/IP(インターネット)・携帯系・ローミング系があります。プロトコル的には無手順(telnet含)・HTTP・NNTP・独自(ニフマネ)があります。メールについてはPOP系+SMTPもあります(IMAPって使えるんだっけ?)。もしかすると他にもあるかも知れません。これだけ多様なアクセス方法があるんですが、一個所にまとまった説明がなくてヒジョーに分かりづらいのも@niftyの特徴です。:-p 試しにここに挙げたアクセス方法を@niftyのホームからリンクをたどって探してみましょう。どうです?

 Table of Contents▲戻 ★

 モデムによるアクセス (31 May 2000)
ISDNでのアクセス (15 May 2000)
telnetによるアクセス (11 Jan 2002)
各アクセス方法の比較 (15 May 2000)
@nifty Interway (11 Jan 2002)
オープンコース (08 Sep 2000)

 モデムによるアクセス▲戻 ★

 モデムによるNIFTY SERVEへのアクセスはFENICS-ROAD1〜5と、NIFTY-ROAD7、HyperROADがありました。が、@niftyへの移行に伴い、現在公になっているアクセスポイントは@niftyアクセスポイントに載っている通りで、「アナログ」と「ISDN」、それと左下の方に小さくパソコン通信専用アクセスポイント一覧という分類に変わっています。パソコン通信(いわゆるTTY接続)用アクセスポイントはついにROAD2と7のみになったようです。基本的には旧HyperROADが@niftyアクセスポイント(アナログ)に、旧HyperROAD64が@niftyアクセスポイント(ISDN)になり、さらに旧InfoWebのアクセスポイントも混ざっているはずです。

 アナログのところに「アナログ」って書いてなくて、ISDNのアクセスポイントが見たいのにアナログの方のアクセスポイント一覧を出して「あれ〜、ISDNは〜?」って言ってる私は単なるお馬鹿さん? 関係ないですけど、いつのまにか浜松ISDNのAP電話番号、7個になってたんですね。

 1999年10月31日以前にNIFTY SERVE会員だった人はいわゆるTTY接続(旧来からのパソコン通信のやり方)による巡回が可能ですが、Infoweb会員だった人・新たに@nifty会員になった人はTTY接続ができません(新たに@nifty会員になった人は種別変更すればできるのだろうか? よく分からん)。telnet接続も同様のようです。TTY接続ができない人は、Interwayを使用するか、NNTP(ネットニュース)を使用して巡回することになります。一部でInterway用の巡回ソフトの開発も進んでいるようですが、手に馴染んだNNTPクライアントがある場合は、NNTP(一般のニュースグループ用サーバーじゃなくてフォーラム専用ニュースサーバー)の方が巡回に向いているでしょう。

 ISDNからアナログ用のアクセスポイントにアクセスするには、アナログポートにモデムを接続して、あとは普通にアクセスすれば大丈夫です。TAとモデムの相性にもよりますが、少なくとも私の環境(NEC Aterm IT55DSUとTDK DF3314E)ではたいてい33.6Kbpsで接続しています。

 ISDNでのアクセス▲戻 ★

 ISDNでNIFTY SERVEへ接続するには、TAのアナログポートにモデムを接続してアクセスする方法と、FENICS-ROAD3によるアクセス、HyperROAD64によるアクセスがありました。ただし、ROAD3は9600bpsでほとんど過去の遺物ですし、@niftyのアクセスポイント一覧からも抹消されてますので、ISDNで直接接続できるのは事実上旧HyperROAD64、現在の名称だと「@niftyアクセスポイント(ISDN)」だけです。

 先ほど説明した話と重複しますが、TAのアナログポートにモデムを接続してアクセスする場合は、従量コースの人を除いては、ROAD7に接続すればよいでしょう。TAとモデムの相性にもよりますが、アナログ回線からモデムで接続するより安定して接続できることが多いようです。56Kbpsについては私がモデムを持っていないので分かりません。

 HyperROAD64(現在のISDNアクセスポイント)ですが、旧HyperROADと違って、完全にPPP接続専用のようです。試しに今までの通信ソフトで同期64Kbpsで接続してみたら、接続はするものの、うんともすんとも言ってくれませんでした。今までの通信ソフトを使う場合は、一度PPP接続してからhrt.nifty.ne.jpあるいはhrt2.nifty.ne.jpへtelnet接続することになります。

 telnetによるアクセス▲戻 ★

 @niftyの会議室巡回では、インターネットからtelnetでログインすることもできます。@niftyのアクセスポイントからログインするときにはhrt.nifty.ne.jpあるいはhrt2.nifty.ne.jpにログインします。それ以外のネットワークからはr2.nifty.ne.jpにログインします。ログインすると「Enter Connection ID」の見慣れた文字が出てくるので、あとは普通に「SVC」から入力していけばOKです。最近では各通信ソフトもtelnet接続に対応していて、私が愛用しているMopTermもtelnet接続で巡回できます。

 料金コースとしてオープンコースを選択していると、外部のネットワークからのログインには従量課金が適用されず、常に月1200円固定です。ただし、オープンコースの場合、@niftyのアクセスポイントへ接続すると、常に10円/分の従量課金になります。定額制プロバイダとテレホーダイを組み合わせている人にお勧めです。

 hrt2.nifty.ne.jpは1998年の春〜夏頃にできたホストで、hrt.nifty.ne.jpよりもはるかに高速です。後ほどベンチの結果を示しますが、だいたい33.6Kbpsのモデム程度の速度は出ます。@niftyのAPを使って、裏でインターネットの巡回やら、メールチェックやらしながら巡回する向きには、この方法がいいでしょう。

 が、バイナリファイルはtelnet接続でBPLUSを使って落とすより、@nifty Interwayから落とした方が圧倒的に速いですので、大きなファイルを落とすときにはこちらの方がお勧めです。

 各アクセス方法の比較▲戻 ★

 ここで、ちょっと各アクセス方法を比較してみました。比較の対象にしたのは、NIFTY-ROAD7(浜松A)・HyperROAD64(浜松A)・BTNIS(ISDN新浜松)・勤務先のLANの4つです。NIFTY-ROAD7はTAにモデムを接続しています。56Kbpsのモデムは持っていないので、33.6Kbpsで接続しています。通信ソフトはMopTermです。

 HyperROAD64はPPP接続してhrt.niftyserve.or.jpにtelnetログインしています。BTNISとLANはr2.niftyserve.or.jpにtelnetログインしています。ちなみに、www.niftyserve.or.jpまでのホップ数はHyperROAD64が6、BTNISが10、LANが12です。

 LANは1998年4月2日(木)の朝10時過ぎ、それ以外は4/5(日)の朝10時過ぎにテストしています。

 まずはテキストのダウンロード。適当な会議室に行って、100発言分、108882バイトの過去ログを落とすのにかかった時間を計ってみました。

ROAD7 HyperROAD64
(hrt.nifty.ne.jp)
BTNIS LAN
31秒 59秒 71秒 105秒
3512byte/秒 1845byte/秒 1534byte/秒 1037byte/秒

 これを見ると、通常の巡回ではモデムを使ったNIFTY-ROAD7でのアクセスが速く、他と比べて倍以上の差があることが分かります。LANが遅いのは、ホップ数や管内の混雑の影響だと思います。次に、バイナリのダウンロードを試してみました。これまた適当なフォーラムのライブラリへ行って、112794バイトのデータをBPLUSプロトコルでダウンロードしたものです。条件は先と同じで、通信ソフトはMopTermです。

ROAD7 HyperROAD64
(hrt.nifty.ne.jp)
BTNIS LAN
44秒 65秒 93秒 68秒
2564byte/秒 1735byte/秒 1213byte/秒 1659byte/秒

 これもやはりモデムを使ったNIFTY-ROAD7への接続が一番速いことが分かります。ただ、テキストに比べてその差はあまり大きくありません。BTNISが異常に遅いのはご愛敬でしょう。回線のコンディションによって大きく変わると思います。

 次に、1998年に新しくできたhrt2.nifty.ne.jpを試してみました。以下、ROAD7は浜松Cへ33.6Kbpsで接続しています。HyperROAD64は浜松Bへ接続してhrt2.nifty.ne.jpへTELNET接続しています。バイナリファイルのダウンロードについては、参考にHyperROAD64からNIFTY SERVE Interwayに接続したものも示しておきます。

 テキストは適当な会議室で100発言を一気に読んだものです(約220KB)。バイナリはライブラリから436055バイトのデータをダウンロードしたものです。日時は1999年2月6日の午後4:45頃です。


ROAD7 HyperROAD64
(hrt2.nifty.ne.jp)
Interway
テキスト 4206byte/秒 4127byte/秒
バイナリ 2613byte/秒 2759byte/秒 7148byte/秒

 これを見ると、hrt2.nifty.ne.jpへのTELNET接続は、33.6Kbpsのモデム程度の実力があることが伺えます。通常の使用では、hrt2.nifty.ne.jpで巡回させながら、裏でインターネットのメールやらWebサイトのチェックやらをするとよいでしょう。

 @nifty Interway ▲戻 ★

 インターネットを経由した@niftyの利用法は、この他に@nifty Interwayがあります。Interwayでも会議室・フォーラムごとの未読一気読みは可能ですが、全自動というわけではないので通常の巡回には向きません。どちらかというとバイナリのダウンロードで大きな威力を発揮します。先と同じファイルをHyperROAD64・BTNIS・LAN経由でダウンロードした場合を以下に示します。

HyperROAD64 BTNIS LAN
20秒 21秒 10秒
5640byte/秒 5371byte/秒 11279byte/秒

 HyperROAD64とBTNISは同期64Kpbsでの接続ですから、単純に考えれば最大で8000byte/秒の転送速度になります。HyperROAD64の5640byte/秒というのは、8000byte/秒の7割程度の値ですから、そこそこの数字が出ていると思っていいでしょう。もともとTCP/IP用に作られたプロトコルをそのまま使っているだけあって、LANはやっぱり速いですね。バイナリファイルをダウンロードする場合には、Interwayが有利であることが分かります。

 さらに、Interwayでの未読一気読み(Interwayの「保存」機能です)も試してみました。実施日時は2000年5月30日午後3時過ぎ、@nifty ISDN 浜松D APへの接続です。一応、比較のためにバイナリデータも計測してみました。


@nifty ISDN
未読一気読み 643,188byte, 227秒, 2833byte/秒
バイナリダウンロード 528,809byte, 71秒, 7448byte/秒

 これを見ると、どうも未読一気読みはそんなに速くないようです。これだとhrt2.nifty.ne.jpへのtelnet接続の方が速いですね。28.8Kbpsのモデムといい勝負でしょう。転送速度よりサーバーの内部処理速度の方がネックになっている感じです。バイナリはファイルをそのまま転送するだけですから速いのでしょう。

 ちなみに、一気読みの結果出来上がったファイルは、発言と発言の間に「スペース+コントロールH+改行」が入った、いわゆる「生ログ形式」を基本としますが、発言区切りの直前にコメント用CGIのURLが入った形になっています。

 Interwayを使用する場合、いちいちトップ画面からGOコマンドを打って、目的のライブラリまでだらだらとリンクをたどって行かなければならないのですが、これが結構面倒だったりします。ダウロードは確かに20秒とかで終わるかもしれませんが、そこにたどり着くまでに40秒かかっていたんじゃ、何のためにインターウェイを使うのか分かりません。

 意外に知られていないと思いますが、この[Go]箱、nifty URL形式で打ち込む事ができます。例えば、FCGBEGINの3番ライブラリの5番のデータを落としたい、と最初から分かっている場合には、[Go]箱の中に直接「fcgbegin/lib/3/5」と打ち込む事で、そのデータの説明に直接飛ぶ事ができます。telnet巡回で既にライブラリ/データ番号が分かっている場合はこの方が早くて便利です。

 オープンコース▲戻 ★

 オープンコースとは、NIFTY SERVEが1998年4月1日から導入した料金体系の一コースです。ここにプレスリリースがあります。@niftyになってからも受け継がれています。詳細は「オープンコースについて」になります。

 オープンコースは月1200円で、@nifty以外のネットワーク経由でのInterway・telnetログイン・ニフマネによるアクセスがやりたい放題になります。もし、@niftyのアクセスポイントを利用したいときには、毎分10円の料金で使用することもできます。海外ローミングなどは海外ローミングの料金だけが発生するようです。

 オープンコースにはインターネットオプションの利用料金も含まれます。つまり、インターネットへの電子メール転送サービスや、メンバーズホームページサービスも追加料金なしで利用できます。

 接続料金が劇安なプロバイダと契約している人には、「おお、こんないい話はないではないか」と思いたいところですが、ここで、telnetログインによる巡回の遅さがネックになってくるのです。単純計算でtelnetログインによる巡回はROAD7による巡回のの時間がかかりますから、単純に考えると電話代もになってしまうのです。

 2000年9月1日から通常のコースも2000円で接続制限時間なしになっていますから、オープンコースとの差額はなんぼ使っても常に800円です(学割だと1500円と600円なので900円)。したがって、これより安い値段でインターネットが使いたい放題になっていないと意味がありません。@niftyでないとできないのはフォーラムの巡回がメインでしょうから、フォーラム巡回の月単位の合計時間が短い人は、お手軽コースを検討した方がいいかもしれません。

 また、接続するネットワークの環境や、接続する時間帯によっては、巡回に時間がかかることもあります。このため、オープンコースでは電話代が増える傾向になります。すいている時間帯を狙って、プロバイダ側の電子メールのチェックやWebサイトの巡回なども同時に行いトータルの電話料金を抑えるか、テレホーダイと併用することになるでしょう。また、大きなバイナリのダウンロードはInterwayを使うなどの方策もとった方がいいでしょう。

 ただし、RT(リアルタイム会議・チャット)は例外で、ボトルネックは「人間がキーボードを打つ速さ」(^^; ですから、利用時間は通信路側の速度にほとんど影響されません。電話代抜きで800円以下でインターネットに常時接続できる手段を既に持っていて、@niftyへのアクセスのほとんどがRTだと言う人は、今すぐオープンコースに変えましょう。(^^;;

 結論としては、普段の通信生活が激安プロバイダ+テレホーダイの人や、会社などのLANからインターネットへ接続できる人、あるいは、これらに当てはまらなくてもRTに溺れてしまっている人 (^^;;; にはお勧めの料金コースでしょう。

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